中野幸一作品展開催中!
秋のりんどう苑開催中ですが、陶幻染の中野幸一先生をご紹介させていただきます。
きものは分業制で作られる着物が多い中、自分の感性を布に落とし込むため染色工程を
全てお一人で作られる伝統工芸作家が中野幸一先生です。
先生の代表的な技法は「一珍染」です。一珍のりと呼ばれる染め技法を使います。
桃山時代から伝わる染色技法で小麦粉を主原料とした防染のりで描きます。乾燥すると
のりにヒビが入りやすいのが特徴です。そのヒビに染料が入り込むことで「氷割れ」と
呼ばれる独自の染が完成します。
天然樹脂をとかして別染に使うダンマル技法との融合で先生独自の作品が出来上がります。
三色から5色の染料を細かく散らして霧ぼかしのように染め上げた「朝霧ぼかし」、
先生自ら滋賀の山で採取して染め上げた「ヤシャブシ染」など感性豊かな作品をご覧くださいませ。
「秋のりんどう苑」は9月25日までです。ご来店お待ちしています。