たとう紙が着物の保管に用いられる理由

いつもかずのスタッフブログをご覧いただきましてありがとうございます

朝夕は、ようやく凌ぎやすくなってきましたね

今日は、着物を包むたとう紙のお話をさせて頂きます

 

たとう紙とは、着物や帯を包む紙のことを指して言います

「畳紙」 「多当紙」などと書かれ「たとうし」や「たとうがみ」と読まれます

ちなみに関西の方では「文庫紙」と呼ばれることが多いです

 

和紙素材で出来ている為、ちょっと張りがあるのが特徴です

たとう紙は、和紙で出来ている為、通気性に優れ、除湿効果も期待できることから

湿気に弱い着物の保管に非常に適しています

汚れ防止にもなり、その他カビ発生の防止、シワにならないこと そして経済的という

ところで 着物の保管用に用いられています

 

しかし たとう紙も万能紙ではありません。デメリットもあります

たとう紙は確かに吸湿性に優れていますが、許容範囲以上の湿気には対処しきれません

たとう紙にも期限があるのです

 

昔は着物がひんぱんに着られていたこと、換気の良い環境であったこともあり、たとう紙の

期限は10年とも20年とも言われていました

しかし今の住環境を考えると、良くても2年が限度だとされています

ただ たとう紙に黄染みが出ているものは、すぐに新しいものと交換してください

 

それと 購入当初よりも膨張していたり、柔らかくなっているのもNGです

それは湿気によるものだからです。 でも膨張したり柔らかくなっているだけならば

天日干しにして また使用する事も出来ます

 

なかなか今は きものを着る機会が少ないですが! だからこそ たとう紙の意味を

知っていただいて、お家にある大切なきものを守っていただけたらと思います

 

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