≪五月花形歌舞伎≫ 大阪松竹座
猿之助・勘九郎・七之助 奮闘中!!
今月の大阪松竹座は、市川猿之助、中村勘九郎、中村七之助の心躍る花形競演が見ものです。
猿之助は、鶴屋南北の絶筆で三代猿之助四十八撰の一つ『金幣猿島群』きんのざいさるしまだいりに出演。
道成寺の安珍清姫伝説を下敷きにした作品で、猿之助は清姫、藤原忠文など4役を務め、宙乗りもします。
二階席の最前列だったので、間近に見れてカンゲキ!! すさまじい怨念に圧倒されました。
勘九郎は、2012年に亡くなった父・勘三郎がかつて大阪、中座で上演して大きな評判を呼んだ
『怪談乳房榎』かいだんちぶさのえのきで3役早替わりに挑戦しています。何と言っても、見所は3役早替わりの鮮やかさですが、クライマックスは4トンもの本水を舞台に流す大滝の立ち回りです。びしょ濡れになりながら、3人を目まぐるしく演じ分け まさに大奮闘です!!
七之助は 『野崎村』でヒロインお光を演じています。
お光は愛する久松のために身を引き尼となる決意をするのですが….. 切ない女心を七之助がしっとりと情感こめて演じています。 楚々として美しい七之助さんにゾッコン間違いなしです。
3人3様の五月花形歌舞伎。昼の部も夜の部も見所満載です。
26日までなので皆さんもぜひ楽しんでください。