大阪松竹座☆二月花形歌舞伎
先日、大阪松竹座で若手花形歌舞伎を観てきました。
尾上松也、中村歌昇、坂東新悟、中村種之助、尾上右近、中村壱太郎
中村梅枝の七人による花形役者の奮闘公演です。
松也が渾身の力で知盛を演じます。
まず、第一の演目は義経千本桜、渡海屋・大物浦の一幕です。壇ノ浦の戦いで
死んだはずの知盛が実は生きていて、平家一門の無念を晴らすべく渡海屋の主人
銀平に身をやつし、安徳帝と乳母・典侍の局をかくまいながら、源義経を討ち取ろうと
出陣するのですが敗れてしまい自ら命を絶つというお話です。
この場面の見所は、全身傷だらけとなった平知盛(尾上松也)が綱を体に巻きつけ
大きな碇(イカリ)を待ちあげ海に投げ出し、背中から海中に飛び込むという壮絶な最期です。
息も絶え絶えの知盛が碇を担ぐまでの場面も哀れですが、気迫がこもり全力でぶつかる姿に
心打たれました。
もう一つの演目、三人形は若衆と奴と傾城が常盤津に合わせて、桜が満開の吉原で華やかに
舞い踊ります。気迫の知盛と美しい花形達。これからも精進して大きく羽ばたいて下さい
皆さんも舞台を見て応援してくださいね。