山本二三展・リターンズ
神戸ゆかりの美術館
=天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女=
とくれば誰もが一度は見たことがあるアニメーションではないでしょうか?
山本二三氏は、1953年五島列島の福江島に生まれ、すぐれた技術と感性の裏打ちされた美術の仕事で、
今や日本を代表する文化として認知されているアニメーションの世界を牽引してきた立役者のひとりです。
数々の名作アニメーションで美術監督をつとめ高い評価を受け、現在も精力的に活動を続けています。
アニメーションの美術の仕事は、作品の中で調和することが求められ、キャラクターの物語を背後で支える存在で、
この展覧会は、あえてキャラクターを入れないことで美術家の果たす役割を紹介しています。
作者みずからが選択したアニメーション作品に用いられた背景画、イメージボードなど初期から最新作までの220点が
展示されています。
美しく透明感あふれる精密な描写は見ごたえあり、なつかしく楽しく見ることができました。
9月4日までなので、是非山本二三氏の心休まる世界にひたってください。